東京駅(大正3年, 1914年) 元東京中央停車場





わが国の鉄道は、明治5年(1872)に新橋~横浜間が開通し、明治15年(1882)には私鉄の日本鉄道会社が北の玄関口上野駅を開業させた。しかし新橋と上野間は長い間直結せずに大変不便であった。そして、明治23年に「市区改正計画の一環として新橋~上野間を市内貫通高架線で連絡し、東京市中央に一大停車場を設置する」と決められたがなかなか計画は進まなかった。

大正になると、東京はどんどん近代化していく。大正3年(1914)に今の東京駅ができた。そしてその周りの丸の内には近代的なビルが建ち始めた。
以前は”東京中央停車場”という駅名であったが立派な赤レンガ造りの駅ができて”東京駅”となった。
東京駅の設計者は辰野金吾である(鉄骨煉瓦造2階建て、一部3階、地下1階、スレート葺)。
大正4年(1915)11月には、丸ノ内本屋の南半分を占める東京ステーションホテルが開業した。
大正12年(1923)の関東大震災ではほとんど損傷を受けなかったが、昭和20年(1945)の空襲により、丸ノ内本屋の2階部分から上がほぼ全焼した。

バイオリン演歌で丸之内、東京駅を歌っているのが添田さつき作詞の東京節である。現在もほぼ現状で残っているのは東京駅と日比谷公園であろう。この間歌ったら昔の帝劇を知っているといってくれた婦人がいた。

東京の中枢は丸の内   日比谷公園、両議院
粋な構への帝劇に    いかめし館は警視庁
諸官省ズラリ馬場先門  海上ビルディング、東京駅
ポッポと出る汽車どこへ行く
ラメチャンタラ ギッチョンチョンデ  パイノパイノパイ
パリコトパナナデ  フライフライフライ

大正2年:城ヶ島の雨、まっくろけ節、早春賦、鯉のぼり(いらかの波と雲の波)、海、冬景色
大正3年:カチューシャの唄、ゴンドラの唄、故郷、朧月夜、日本海海戦

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コメント

No title

懐かしい!母が歌っていたのを、覚えてます。

No title

曲名は知らなくてもメロディーは知っている人は意外といますね。歌詞にある建物がどんどん新しくなり消えていくのが残念です。
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日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

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