添田 唖蝉坊と神長 瞭月 大衆音楽の殿堂



古賀政男音楽博物館 大衆音楽の殿堂
平成9年から作詞家、作曲家、歌手を顕彰している。当然、古賀 政男は平成9年、初回に顕彰されていた。



添田 唖蝉坊は作曲家として、神長 瞭月は作詞家として音楽的に認められている。
一流の審査委員が選んで選定したはずだけれどわれわれのイメージと逆のような気がした。

平成13年に添田 唖蝉坊(作曲家)として顕彰された。作詞家だと思うがどうして作曲家なんだろう。平成13年(作曲家)は他に鳥取 春陽、船村 徹、遠藤 実など。

平成18年に神長 瞭月は作詞家として顕彰された。なぜか作曲家ではなく、作詞家として評価されている。長編の「松の声」の効果か。なお、平成18年に作詩家として 阿久 悠、神長 瞭月などが顕彰されている。

 瞭月は、昭和になってから流行歌(戦時歌謡曲)の作詞家や作曲家として大手レコード会社から有名歌手(男女)がレコードを出している。
(塩まさる、田端義夫、音丸、美ち奴など)

大衆音楽の殿堂(顕彰者) 古賀政男音楽博物館
平成13年(作曲家):添田 唖蝉坊、鳥取 春陽、船村 徹、遠藤 実など
平成18年(作詞家):神長 瞭月、阿久 悠など

多くの音楽家のすぐれた才能や、たゆまない努力によって、大衆音楽の名曲は生まれました。

古賀政男音楽博物館では、日本大衆音楽の歴史を振り返り、その発展に貢献された方々の功績を顕彰する「大衆音楽の殿堂」を設けています。この殿堂ホールには、顕彰者のレリーフが掲げられているほかに、その年の顕彰者ゆかりの品々を展示しております。

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コメント

No title

古賀政男音楽博物館は一度訪れたことがあります(地方に住んでいるので気軽に訪れられないのが残念ですが…)。
神長瞭月は、昭和に入ってからも流行歌(戦時歌謡を含む)の作詩・作曲をレコード各社で手掛けています。たまたま今日聴いていたレコードの『別れの馬子唄』(音丸)、『銃後の渡し守』(美ち奴)も瞭月の作詩・作曲でした。演歌関係では渋谷白涙も手掛けています。

No title

レコードの情報をいつもありがとうございます。

演歌(書生節)にバイオリンを初めて使用した(バイオリン)演歌師というわりにそれ以上の演歌に関する情報はない。しかし唖蝉坊に関する資料は公的に収集されて本はたくさん出版されています。

栃木放送「演歌を育てた男 神長瞭月」の中でもレコード会社への売込みに関して触れていましたが演歌から流行歌へと重点を移して行ったのですね。

以前にふろあさんの記事で紹介していた「別れの尺八」(作曲)は「戦友」を思い出させました。激しい戦闘が終わった後の短い静けさ、戦死した友への思いを感じさせるいい曲ですね。

No title

仰るように瞭月は、演歌に初めてバイオリンを用い、また、初めてレコードに演歌を吹き込んだ人物なのですが、演歌界の超大物であるにも関わらず情報が少ないですね。

方向性としては唖蝉坊は思想系、瞭月は音楽系で、その後の進路も対照的になりましたが、瞭月の場合、歌本関係を除くと唖蝉坊のように著書もないようなので、戦後の社会では、瞭月よりも唖蝉坊に重きをおいて論じられてしまっているようで、残念に思います。

No title

同感です。神奈川県(神奈川近代文学館)が唖蝉坊の資料を収集しているように地元の栃木県も瞭月の資料を集めて企画展でも開催してほしいです。

添田唖蝉坊の資料が詳しいのはやはり息子の添田さつきが大量の著作を残したのが大きいのでしょう。歌は下手だといわれても著作活動では一流の業績を残していますから。添田側から見た「演歌の明治大正史」というのも残しています。
神長瞭月は楽譜は残したが著書を残さなかったということですかね。

No title

添田唖蝉坊の『流行歌・明治大正史』は、流行歌史の先駆的な業績であり大変貴重な内容ですね。ゆめじさんが仰るように、晩年の唖蝉坊をサポートする形で添田さつきが著作活動を行っています。その結果(?)、打ち立てられたイメージは「反骨の民衆詩人」。

でも、神長瞭月のように長きにわたり職業音楽家として生きた人生も尊ぶべき存在だと思います。瞭月は吹き込んで残したレコードも少なくありませんし、手掛けた流行歌の作詩・作曲は相当あるようです。

大衆芸能研究家の岡田則夫先生は「街角のうた書生節の世界」というCDで音源提供と解説をされています。その解説の中で「瞭月は唖蝉坊のように著書はない」と書かれています。私も、瞭月の楽譜や唄本、流行歌・民謡の監修本以外は著書は見たことがありません。
日本コロムビアから昭和45年に発売されたLP「日本流行歌の歩み」の別冊解説書に瞭月の書いた「演歌思い出あれこれ」と題する回顧文を読んだのみです。

No title

いろいろ貴重な情報ありがとうございます。

私は懐メロを歌ったり演奏したりするもの(音楽志向)として一般大衆を意識して音楽活動をした神長瞭月を応援したくなります。
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tyumeji

Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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