家相の神秘  成田山境内 2015



家相の神秘  成田山境内 2015

1月5日、千葉県の成田山新勝寺に参拝に行った。やはり境内にいつもの家相の解説者がいた。お元気なようで毎年その方の顔を見ると一年が無事に過ぎたようでなぜか安心する。場所は写真で見るように出世稲荷のすぐ近くである。

易者風の格好をして手書きの看板を指しながら解説していくのだが毎年おなじ人で20年以上やっているのではなかろうか。1月中はここでやっているようでそしていつもたくさんの参拝客が熱心に聞いている。

大邸宅でも小さなアパートでも、どんな家でも「玄関、仏壇(神棚)、台所、便所」はある。玄関は家の顔である、玄関が汚いとその家の住人も汚れている。仏壇を粗末にしている家は、先祖やお年寄りを粗末にしている。便所が汚い家は、-----。まったく耳の痛いことを冷静に淡々と話していく。


まず今年の干支のことを前振りとして話し観客を引き付けた後、すぐ家相の本題に入っていく。

もちろん新しい内容ではなく毎年同じである。しかし、お正月にはこういう話はまじめに聞きやすいのか話の途中で立ち去る人はいない。

「ご無理ごもっとも」で立ち去る勇気もなくなってしまう。

「家には南天の木を植えなさい。南天は難を転じる」、「赤飯の上に南天の葉が置いてある理由は・・・・」、そういえば、小さいときに、お正月のお雑煮は新しい南天のお箸で食べたことがなつかしい。

絵には家だけではなく、お墓の絵も書いてあるので実際には家相と墓相を解説するのであろう。

最近の大道芸は、笑いを取ったりして観客立ち止まらせる。しかし、この家相解説者は昔ならの小さいときにみた正統派のテキヤ(香具師)で大好きである。

昔は最後に1冊、1000円で家相の本を売っていたが数年前から1冊が3000円に値上がりしていた。しかし、3000円でもお正月でもあるのかどんどん年配の方が買っていた。1000円で3名に売るより3000円で一人に売るほうが難しいがやりがいはある。

また、家相の本には連絡先と電話番号を記載してあるので何時でもどこからでも相談してくださいとも必ず言っていた。たぶん相談料は別途、要相談なのかもしれない。

道芸のイベントとして、「六魔」(ろくま、大道易者)は登場するが家相の解説は見たことがない。家相はイベントとしては面白くないのかもしれないが実際にはすべての人はなんらかの家に住んでいるのでみんな興味はあるであろう。

風水、家相、墓相などの用語があるがそれぞれがどういう関係にあるのか私はよく分からない。

直ぐ近くにあるガマの油を売っている露店も健在であった。昔は全国から来た古びた現金書留の束がたくさん展示してあった。また、ガマの黒い干物もたくさん置いてあり子供たちが騒いでいたものであった。しかし、今年はガマの干物は数匹しか置いておらずテーブルの上が寂しかった。

昔あったがまの油の大きな入れ物はどこにあるのだろうか。薬事法で禁止されているのか効能を示すようなものも一切なく本当に商売できているのか気になった。

風水(ふうすい):古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する思想

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小説「長恨夢」と小説「金色夜叉」 翻案小説 パクリのパクリ?


小説「長恨夢」と小説「金色夜叉」 翻案小説 パクリのパクリ?

明治の文豪、尾崎紅葉が貫一・お宮の愛憎を描いた小説「金色夜叉」(1897から読売新聞連載)が、当時イギリス、アメリカで人気のあった女性向け通俗小説シリーズの1冊「Weaker Than a Woman(女より弱き者)」を種本にして書かれたことが分かった。

イギリスのFamily Herald紙に、1878年8月17日から同年11月23日まで連載されたものである。









朝鮮の小説「長恨夢」は趙重植が1913年に「毎日申報」に連載したものである。

「長恨夢」は趙重植が「金色夜叉」を翻案したもので、原作をしのぐ深い愛の世界を描いたものとして高い評価を得て以後、芝居や映画となり大衆ドラマとなったらしい。

「長恨夢」の舞台は平壌であり、「熱海の海岸」は「大同江河畔」に置き換えられているが、あらすじはほとんど「金色夜叉」と同じである。




原本の「Weaker Than a Woman(女より弱き者)」、「金色夜叉」、「長恨夢」ともに女主人公がダイアモンドに魅了されてしまう物語である。


日本において外国小説の翻案小説が作られたが、日本の小説の翻案小説も朝鮮にたくさんあったようだ。

尾崎紅葉の『金色夜叉』を翻案した「長恨夢」(1913)、菊池幽芳の「己が罪」(1899)を翻案した「双玉涙」(1910年代)等。
翻案小説:他の作者の小説(内容、事柄)の大筋をまねて細かい点を変えて作り直した小説。

「文化の森でお正月」 なつかしい大道芸 2015


「文化の森でお正月」 「大道芸でお正月」

2015年1月11日(日)、大田区「大田文化の森」で今年も「文化の森でお正月」が開催され、なつかしい日本の大道芸がたくさん出演した。大田区長も駆けつけてくれた(一列目背広の紳士)。


われわれ「昭和ロマンを楽しむ会」は大田文化の森大ホールと広場でバイオリン演歌で昭和歌謡と唱歌を演奏した。

ホールでの演目は南京玉すだれ、ガマの油売り、江戸独楽、バイオリン演歌、六魔(大道易者)、不動金縛り、物売り、物売り、白波五人男、なき売、バナナのたたき売り等なんでもありであった。


大道芸というのはあらゆる分野があり、昔は大道で歌舞伎の声色や物まねをやっていた。演じているのは白波五人男。

「知らざあ言って聞かせやしょう  浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の種は尽きねえ七里ヶ浜・・・・・・  名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!」  <弁天小僧菊之助>

浅草でもずいぶん前にホームレスらしき男ががカセットテープで演歌を流して女形で踊って投げ銭をもらっていた。


バイオリン演歌チームはは4名で歌本を売る寸劇をやりその後、昭和ロマンを楽しむ会がバイオリン演歌で昭和歌謡を演奏した。

東京節、東京ラプソディ、男はつらいよ等


広場では東京節を演奏後に、アニメ・童謡を演奏してその歌に関して子供でも理解できるクイズを出題した。天気も良く、また正解者にはお菓子の景品を出したので大勢の観客に最後まで参加してもらえてよかった。

やはり「歌」より「お菓子」である。最後は、「蒲田行進曲」を演奏したら皆さんが手拍子をしてくださりうれしかった。


飴細工の実演は熱い丸いあめをハサミでつまんだり切ったりしてどんどん形ができあがっていく。大人になって見ても飽きない。また子供の時に遊んだ針金細工のゴム鉄砲も売っていて人気があった。


おもちやおしるこは100円で昼食にはおしること豚汁を食べてお正月気分を味わった。

「文化の森でお正月」 昔なつかしい大道芸! 
2015年1月11日(日) 時間:12:30-15:30 
場所:大田文化の森大ホール(JR大森駅下車) 

広場でもなつかしい大道芸! 
演目:飴細工、針金細工、バルーン、腹話術、獅子舞、もちつき、羽つき、けん玉、べーごま遊びなど 

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船橋 まちかど音楽ステージで昭和歌謡(15th)


<船橋 まちかど音楽ステージで昭和歌謡(15th)> 

2015年1月9日、毎週金曜日の夕方に開催されている船橋市公認ライブ「まちかど音楽ステージ」に参加して懐かしい昭和歌謡を演奏した。これで15回目の参加である。

市川市のデイサービスで午後に演奏してから船橋駅に到着、ドトールでコーヒーを飲んで体を温めてから北口広場のベンチで少し練習をしてから京成船橋駅前に向かった。

今年初めてのまちかど音楽ステージなのでまず「一月一日」を演奏してから東京節へと入っていった。帰宅する通勤客はどんどん通るが立ち止まって聞いてくれる観客は今回は少ない。

立ち止まってくれても数曲聴くと会釈して去っていく。固定客や追っかけがいない大道芸というのは30分の演奏時間中にどうなっていくのか全く分からないところが面白いのかもしれない。

演奏の合間におばさんが近づいてきて何かと思えばあめ玉を2個づつわれわれに渡してくれた。観客が少ない中本当にありがたかった。

演奏終了時に年配の男性がまた寄ってきてて「前に箱かなにか置いておいたほうがいいよ」と親切なアドバイスを頂いた。船橋市公認の路上演奏で投げ銭不可であることをご存じないようであった。迷惑(違法)路上演奏はギターケースを置いてCDを売ったり投げ銭ももらったり路上販売、営業をしているのでそれが当たり前だと感じている方も多いようだ。

船橋のご当地ソングとして「なんで船橋なみだ雨」と「落下傘部隊の歌(空の神兵)」を歌った。

「空の神兵」は船橋市(習志野駐屯地)にある陸上自衛隊第1空挺団のテーマ曲である。空挺団は日本に一つしかない落下傘部隊である。

「第1空挺団 降下訓練始め」は一般公開されており、今年は下記の通りであるのでぜひ見学して生で「空の神兵」の演奏を聴いてほしい。


日時:2015年
1月11日(日)
11:00-12:00

場 所:習志野演習場

内 容:訓練及び装備品展示、模擬店など







【2015年1月9日まちかど音楽ステージ出演者】
17:00 カンゴ
17:30 昭和ロマンを楽しむ会
18:30 酒井佑樹
19:00 坂道
19:30 ポンチョマン
20:00 畦柳誠

<昭和ロマンを楽しむ会の出演予定> 船橋「まちかど音楽ステージ」
2015年 1月30日(金) 17:30-18:00
2015年 2月13日(金) 17:30-18:00
2015年 3月6日(金)  17:30-18:00

場所:京成船橋駅-船橋フェイスビル連絡デッキ

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老人ホーム 新年演芸会で昭和歌謡 バイオリン演歌


2015年1月7日、昭和ロマンを楽しむ会は千葉市花見川区にある有料老人ホームを訪問して新年の演芸会で昭和歌謡を演奏した。 この施設は住宅地にあり、鉄筋5階建で機能訓練室や理美容室がある立派な建物であった。

まず施設長の新年のあいさつの後、昭和ロマンが60分の時間を頂いて演奏となつかしい大道芸をやった。

新年会なので最初は「一月一日」を演奏してみなさんと一緒に歌った。古い曲は「人を恋うる唄」や「船頭小唄」、比較的新しい歌では「東京のバスガール」、「お富さん」、「高校三年生」等を歌った。また、唱歌は冬景色を歌った。

「高校三年生」は、皆さん高校生になったつもりで大きな声で歌ってくれてうれしかった。参加者も40名ぐらいになり1時間もの間、元気な声で歌ってくれた。


大道芸は昭和の頃の見世物小屋の呼び込みをやった。子供の頃はお祭りには見世物小屋ができていろいろ怖いような興味深い絵看板が書いてあったのを思い出す。

「見るは法楽、見られるは因果、かわいそうなはこのこでござい」
「この娘(こ)の生まれは北海道、----、当年とって十八歳、----」
「今度見よう、明日見ようと思っても二度とみることはできません、さあ、お代は見てのお帰り!」

この老人ホームは普通に外出できる健常な方(自立)から、「要支援」、「要介護」とさまざまな方がいらっしゃったがデーサービス施設より元気に歌っていたという印象であった。

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2015年正月 千葉中央公園で昭和歌謡 バイオリン演歌


2015年正月 千葉中央公園で昭和歌謡 バイオリン演歌

2015年1月4日(日)、昭和ロマンを楽しむ会として今年の初演奏を千葉市の中央公園で実施した。昭和ロマンを楽しむ会の「弾き初め・歌い初め」である。


千葉駅前のマクドナルドでコーヒーとハンバーガーを買い、まず千葉神社(妙見さん)に初詣に行った。境内ではたくさんの人が本殿参拝の列を作っていたので本殿での参拝はあきらめて入口近くの山門の福徳殿にお賽銭を入れて健康と技芸向上を祈った。本殿でなくても千葉神社内であるならご利益は同じにしてほしい。

それから中央公園へ戻り、ベンチで軽食を取ってから12:00頃から公開練習を開始した。天気もよく風がないので暖かく路上演奏にはいい日であった。公園には休憩したり、なべと携帯ガスコンロを持ち込んでパーティを開いているおじさん・おばさんグループまでいた。


まず「一月一日」の演奏から始めた。このなつかしい曲を聴いて通行人たちは笑顔で会釈して通っていく。中央公園はちょうど千葉神社への通り道になっている。

演奏をしているとまず子供たちが寄ってきた。大人の曲であろうと何でも子供たちは興味を持って集まってくる。「さんぽという歌、知っている?」と聞くと、「あるこ、あるこ」という歌でしょと幼稚園児ぐらいの子供がしっかりと答えてくれた。そこで「さんぽ」を演奏したが近くで聞いているのは二人ばかりで他の子供たちは楽しそうに走りまわり始めた。歌うというより遊びの伴奏曲なのであろう。


それから2時間ぐらい休み休みであるがレパートリーにあるほとんどの曲を練習した。止まって聞いてくれたのはほとんどが高齢者の方ばかりであった。

ある年配の方はカラオケで歌っている好きな曲として「サーカスの唄」と「緑の地平線」をリクエストしてくれた。ちょうど昭和ロマンを楽しむ会の持ち歌であるので喜んで演奏した。

演奏していると小型ギターをそのまま抱えた40代の方が話しかけてきた。度胸をつけるためにあちこちで演奏しているらしい。ギターを持って飲み屋へ入ると歌わしてくれるとか、酒を飲めば歌うが演奏が主ですごいことにAKBまで何でも演奏するといっていた。

ギターをケースに入れず、ギターストラップも付けてなくて持ち歩いているし、ギターをコンクリートの床に直接置いたりしている。ギターを粗末にはしていないが商売道具の消耗品として扱っているように感じた。

「プロではない」と言っていたがギターをそのまま持ち歩いてアピールするところなどは立派な「流し」、「演歌師」のようであった。ギターをケースに入れないでそのまま手で持ち歩いていていつでも弾ける状態の人を映画以外で昼間に初めてみた。

毎週土曜日の夜、千葉駅前に現れるという二人組のギター弾きの話も聞いたが若者の路上とはちょっと違うらしい。われわれは昼間しか活動しないが年配の方もいろいろ活動しているようだ。

ハンバーガーの紙袋とコーヒーのカップなどのごみは公園にはゴミ箱がないのでわざわざ買ったマクドナルドまで持ち帰り捨てた。なんだか新年からちょっといいことをした気分。

千葉駅前では路上演奏している方は誰もいなかった。駅前では自由民主党参議院議員の猪口邦子が新年のあいさつをしていた。平成28年、来年が参議院の選挙であり今年から再選を目指して頑張っているようだ。彼女は市川市生まれだが小学校までしか住んでいない国際派なので千葉に地盤はないと思う。

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昭和初期の家族写真 小学生・女生徒・女学生・学生


昭和初期の家族写真 幼児・小学生・女生徒・女学生・学生

暮れに実家の書棚を整理していると母の実家の家族写真が出てきた。撮影は昭和2年3月(1927年)で宮崎県の都城であると思われる。私の母方祖父夫婦と子供7名で赴任先の自宅(借家)の庭で撮影している。母は末っ子で当時3歳でそのあたりの田舎では珍しかった洋装である。母は祖母が40歳を過ぎてからの子供である。

昭和2年12月には日本最初の地下鉄(上野~浅草)が開通した。昭和2年の流行歌は北原白秋作詞の「ちゃっきり節」がある。昭和3年には藤原義江が歌った「出船」や「波浮の港」が流行した。

当時は女性は基本的に和服で男性は洋服のようである。また、この写真から当時の学生の服装がわかって面白い。

左から1番目の次男は小学生だと思われる。2番目の長男は旧制第七高等学校理科(鹿児島)の学生で学生服、右端は高等女学校の生徒であろう。前列左から4番目の三男は小学校入学前であった。

右から2番目と4番目の母の姉たちは下宿して官立の女子高等師範学校(女高師)へ行っていた。右から4番目の姉は着物に袴姿であることから在学中で女学生だと思われる。右から2番目の姉は袴を着けていないのでこの時にはすでに卒業して教員になっていたのかもしれない。

当時は子供が多く、高等教育を受けるためには都会へ出て行く必要がありずいぶん教育費がかかったであろうと思う。今と違ってずいぶん質素な生活をしていたようだ。

子供たちの中で秀才は長男と右から2番目の姉だったそうである。長男は旧制中学、その姉は高等女学校、それぞれ4年修了から飛び級で旧制高等学校と女子高等師範学校へ入学している(旧制中学、旧制高等女学校の就学年数は5年)。長男はその後、京都帝大の理学部へ進学し大学教員となった。

ずいぶん前に聞いた母の話によれば教員になった優秀な姉は戦後にずいぶん惨めな思いをしたそうである。

敗戦後、アメリカと同じように教員は大学卒でないと駄目だということになり、大卒でない教員は全員研修教育を受けたそうである。

戦前は、官立の高等師範学校や女子高等師範学校は国が定めた最高の教員養成機関であったが確かに帝大卒でもなければ大卒でもなかった。

しかし、彼女らは国のお墨付きがあり、私立大学卒業の教員よりも高給であったそうだ。ところが戦後は「教員は大卒」ということになり研修を受けたり、給料が下がったりいいことはなかったそうだ。

おまけに自分では「飛び級で進学した秀才」だと思っていた姉は、「女学校を4年しか修めておらず学業年数が足りない」とまで意地悪を言われたそうだ。長男は同じ飛び級で進学したが帝大卒の資格(学士)を持っているので当たり前だがおとがめなしであった。世の中が変われば評価も変わるのである。

戦前は、医学専門学校(医専)、高等商業学校(高商)、高等師範学校、高等工業学校など大学でなくても専門教育をするすばらしい高等教育機関がたくさんあった。

ところが、アメリカの影響で私立を含めこれらの学校はすべて大学になり、また師範学校までもが大学になったので全国各地に大学が誕生した。これが駅弁大学の始まりである。

現在も秀才で高校2年で中退して大学進学している特例もあるが大学卒業できなければ大卒でもないし高卒でもなくなり同じようなことが起きるだろう。

まあ、われわれのような普通レベルの人間には「飛び級」は関係ないことである。浪人して大学へ行く受験生たちからすると、どうやったら高校3年間の勉強を2年間で終了して希望の大学へ進学することができるのであろうと不思議であろう。

小学校,旧制中学校,旧制高等女学校,旧制女子高等師範学校(女高師),旧制高等学校,帝国大学

プロフィール

tyumeji

Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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