2015/01/25
家相の神秘 成田山境内 2015
家相の神秘 成田山境内 2015
1月5日、千葉県の成田山新勝寺に参拝に行った。やはり境内にいつもの家相の解説者がいた。お元気なようで毎年その方の顔を見ると一年が無事に過ぎたようでなぜか安心する。場所は写真で見るように出世稲荷のすぐ近くである。
易者風の格好をして手書きの看板を指しながら解説していくのだが毎年おなじ人で20年以上やっているのではなかろうか。1月中はここでやっているようでそしていつもたくさんの参拝客が熱心に聞いている。
大邸宅でも小さなアパートでも、どんな家でも「玄関、仏壇(神棚)、台所、便所」はある。玄関は家の顔である、玄関が汚いとその家の住人も汚れている。仏壇を粗末にしている家は、先祖やお年寄りを粗末にしている。便所が汚い家は、-----。まったく耳の痛いことを冷静に淡々と話していく。

まず今年の干支のことを前振りとして話し観客を引き付けた後、すぐ家相の本題に入っていく。
もちろん新しい内容ではなく毎年同じである。しかし、お正月にはこういう話はまじめに聞きやすいのか話の途中で立ち去る人はいない。
「ご無理ごもっとも」で立ち去る勇気もなくなってしまう。
「家には南天の木を植えなさい。南天は難を転じる」、「赤飯の上に南天の葉が置いてある理由は・・・・」、そういえば、小さいときに、お正月のお雑煮は新しい南天のお箸で食べたことがなつかしい。
絵には家だけではなく、お墓の絵も書いてあるので実際には家相と墓相を解説するのであろう。
最近の大道芸は、笑いを取ったりして観客立ち止まらせる。しかし、この家相解説者は昔ならの小さいときにみた正統派のテキヤ(香具師)で大好きである。
昔は最後に1冊、1000円で家相の本を売っていたが数年前から1冊が3000円に値上がりしていた。しかし、3000円でもお正月でもあるのかどんどん年配の方が買っていた。1000円で3名に売るより3000円で一人に売るほうが難しいがやりがいはある。
また、家相の本には連絡先と電話番号を記載してあるので何時でもどこからでも相談してくださいとも必ず言っていた。たぶん相談料は別途、要相談なのかもしれない。
大道芸のイベントとして、「六魔」(ろくま、大道易者)は登場するが家相の解説は見たことがない。家相はイベントとしては面白くないのかもしれないが実際にはすべての人はなんらかの家に住んでいるのでみんな興味はあるであろう。
風水、家相、墓相などの用語があるがそれぞれがどういう関係にあるのか私はよく分からない。
直ぐ近くにあるガマの油を売っている露店も健在であった。昔は全国から来た古びた現金書留の束がたくさん展示してあった。また、ガマの黒い干物もたくさん置いてあり子供たちが騒いでいたものであった。しかし、今年はガマの干物は数匹しか置いておらずテーブルの上が寂しかった。
昔あったがまの油の大きな入れ物はどこにあるのだろうか。薬事法で禁止されているのか効能を示すようなものも一切なく本当に商売できているのか気になった。
風水(ふうすい):古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する思想
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