深川の法乗院(閻魔堂)で地獄極楽絵解き

深川の法乗院(閻魔堂)で地獄極楽絵解き


法乗院ゑんま堂は、寛永6年(1629年)に創建さ江戸三えんま『深川ゑんま堂』として古くから人々に親しまれてきている。日本最大の閻魔大王座像 (全高3.5m 全幅4.5m 重量1.5t 寄木造り)があることで有名である。お賽銭を投げ入れると閻魔様が説法を始めるというなんだか大型ロボットのようなものであった。

毎月1日と16日が「おゑんま様の縁日」である。2013年2月16日、その縁日に実家がお寺であるという麻布十兵衛さんによる地獄・極楽絵解きが行われたので聴きにいった。実は、ゆめじは10年以上前から大道芸「のぞきからくり」の地獄・極楽に興味があり、自分でもやったりしていたがお寺での絵解きを聞くのは今回が初めてであった。

本堂一階に展示されている全16枚の大きな地獄・極楽図は、天明四年(1784年)に江戸の宋庵という絵師によって描かれた作だそうである(複製)。この絵図を使って人が死んだらどのような裁きを受けて地獄や極楽でどのような日々を送るか非常に分かりやすく解説している。

文字が読めなくても子供でも分かりやすい道徳教育にもなるようなものであった。つまり、「因果応報」悪行を積めば悪い結果に、善行はよい結果になるという当たり前のことが書かれている。子供のころ親や近所の人から聞いた地獄のことを思い出した。
大人たちは子供に話すときには「あら、恐ろしや、恐ろしや」とかいろいろ脚色をしていた。

麻布十兵衛さんの解説はお寺での解説でもあるので非常にまじめで分かりやすかった。閻魔大王は本当は菩薩で取り調べ中はあんな恐ろしい顔をしているということを初めて知った。

<のぞきからくり風の解説>
*三途の川と奪衣婆(だつえば)
ばばあに衣服と銭六文をはぎ取られる亡者の哀れさよ

ばあさんが剥ぎ取った衣服を木に干しているじいさんが
懸衣翁。地獄でも洗濯物をほすのはじいさんの仕事のようだ。洗濯するのは誰の仕事であろうか。なんだか使われている爺さんのような気がしてきた。

*閻魔大王の御殿

娑婆で悪事をしたひとは、包めども隠せども映せば分かる「浄玻璃(じょうはり)の鏡」
現代の防犯カメラと録画装置(ビデオ、DVD)がそんなに昔からあったとは知らなかった。

*賽の河原(子供の地獄)
親より先に死んだ子供たちは悪いことはしていないので地獄へは行けない。さいの川原に集まって、あたりの小石を寄せ集め、一重積んでは母のため、二重積んでは父のため、三重四重と積む石は兄弟のためーーーー

日が暮れると邪悪な鬼が現れて積んであった小石を崩してまた「積め!」と要求する。子供たちは逃げまどい「ととさま!」「かかさま!」と泣き叫ぶ。

*幼い子供をお救いになる子育てのお地蔵様


もったいなくも地蔵菩薩が現れ、「泣くな嘆くな幼子よ、汝の父母(ちちはは)まだ娑婆なるぞ。冥土の父母われなるぞ」と励ます。子供たちは喜んでお地蔵様の袖や衣に泣きすがる。




*畜生地獄
この世で犬猫や家畜をいじめたその方は畜生地獄に落とされる。顔は人間で体はいじめた動物の姿になりまたいじめられる。これをみると「いじめ」問題は未解決の永遠のテーマのようである。


1月16日と、7月16日は、地獄の釜の蓋が開いて閻魔様も地獄の鬼たちもお休みになる。「地獄の釜開き」、「亡者の骨休み」と呼ばれる地獄の定休日である。このとき娑婆は「薮入り」といっていた。地獄絵を見ると楽しそうに亡者と鬼が相撲を取って遊んでいる場面も書かれていた。

法乗院(閻魔堂) 
江東区深川2-16-3 (門前仲町駅より3分)

地獄極楽絵
 本堂一階に展示されている全16枚の地獄・極楽図は、天明四年(1784年)に江戸の宋庵という絵師によって描かれた作です。この絵は、悪事を重ねることの恐ろしさ、善い行いを積むことの必要性、御仏の慈愛、命の尊さを説いています。 冥途(死者の霊魂がいく世界)では、死後の人々は閻魔大王を中心に十人の王によって裁きを受けます。十王の本来の姿は菩薩ですが、裁判中は柔和な姿を隠して憤怒の身を現し、初七日から七十七日、一周忌、三周忌に至るまで、次々に亡者を受け取りその罪業を考査し未来に生まれるところを定めます。
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有料老人ホームで昭和歌謡 書生節



2013年2月、2年ぶりにこの高級有料老人ホームを訪問し昭和歌謡を演奏した。ホテルのボールルームのような場所でなんだか宴会場で演奏しているような気になった。

演奏時間が30分だったため、演奏曲は超有名な曲ばかりになってしまった。でもライブ録音を後で聞いてみると利用者のみなさんは最後まで手拍子をしながら楽しまれていたようであった。とりあえずよかった。


先方のスタッフの方から「もう少しゆっくり演奏したほうがみなさん一緒に歌うことができるのに・・・」との貴重なアドバイスを頂いた。

「歌詞を知っていても速いと歌についていけなくなる」とのこと。施設のカラオケでもわざと演奏速度を落として皆さんに歌ってもらっているそうである。特に「隣組」などは人気がある曲だがわれわれの演奏は速すぎるらしい。

確かに昭和の始め頃のレコードの曲は今聞くとすごく遅く感じる。大道(ストリートライブ)では「東京音頭」や「青い山脈」などもレコードよりもかなり速い速度で演奏しないと盛り上がらない。大道で演奏する時と高齢者施設で演奏するときとでは選曲はもちろん、やはり演奏速度も変えないといけないことが分かった。


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書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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