2012/12/30
のぞきからくりが出てくる昭和歌謡 「海ほおずき」 梶芽衣子
ゆめじが大道芸としてバイオリン演歌・書生節以外に興味を持ってやっていたのは「のぞきからくり」であった。その外題は「不如帰」、「八百屋お七」、「勧善懲悪 この世の戒め、地獄極楽」などであった。もうのぞきからくりの屋台は博物館でしかみることができない。
「のぞきからくり」が落語の中に出てくることは知っていたが歌謡曲の歌詞に出てきていたとは全く知らなかった。
落語に出てくるのぞきからくりは「天王寺詣り」では「不如帰」、「くしゃみ講釈」では「八百屋お七」である。
梶芽衣子が歌っている昭和歌謡「海ほおずき」にはなんとのぞきからくり「地獄極楽」の記載がある。「地獄、極楽、三途の川」
歌詞の内容は昭和ロマンの匂いがするたくさんの文句が出てくる。
裸電球、縁日、浴衣、海ほおずき、下駄の音、ノゾキカラクリ等
海ほおずき (作詞:喜多條忠、作曲:市川善光、歌:梶芽衣子)
裸電球 縁日で
誰がならすか 海ほおずきよ
子供の頃には 浴衣着て
地獄 極楽 三途の川の
ノゾキ カラクリ 見たあとで
ひとりならした 海ほおずきよ
時が流れて 気がつけば
できのわるいまま 大人になった
帰り夜道の 下駄の音
誰に聞かしょか 海ほおずきよ
海の匂いのする町へ
いつか誘われ 二人で逃げた
昆布干し場で 抱きあって
いつか忘れた 海ほおずきよ
時が流れて 気がつけば
できのわるいまま 大人になった
近藤圭子が歌った「海ほおずきの歌」(作詞:田中一郎、作曲:山本雅之)という民謡のような童謡もあった。この物語は「海で漁師に拾われてお化粧させられて遠くの町に売られていく」という、なんだか童謡「リンゴのひとりごと」を連想させるような内容の歌詞であった。

「海ほおずき」は子供の頃に女の子がよく鳴らしていたことを思い出して懐かしくなった。今は衛生上の問題もあるから売られていないであろうと思ったがほうずき市の中に海ほおずきを売る露天
が出ているようである。
のぞきからくり ノゾキカラクリ 昭和歌謡 海ほおずき 梶芽衣子 昭和ロマンを楽しむ会 帝大生ゆめじ 地獄極楽