のぞきからくりが出てくる昭和歌謡 「海ほおずき」 梶芽衣子


ゆめじが大道芸としてバイオリン演歌・書生節以外に興味を持ってやっていたのは「のぞきからくり」であった。その外題は「不如帰」、「八百屋お七」、「勧善懲悪 この世の戒め、地獄極楽」などであった。もうのぞきからくりの屋台は博物館でしかみることができない。

「のぞきからくり」が落語の中に出てくることは知っていたが歌謡曲の歌詞に出てきていたとは全く知らなかった。

落語に出てくるのぞきからくりは「天王寺詣り」では「不如帰」、「くしゃみ講釈」では「八百屋お七」である。

梶芽衣子が歌っている昭和歌謡「海ほおずき」にはなんとのぞきからくり「地獄極楽」の記載がある。「地獄、極楽、三途の川」

歌詞の内容は昭和ロマンの匂いがするたくさんの文句が出てくる。
裸電球、縁日、浴衣、海ほおずき、下駄の音、ノゾキカラクリ等

 海ほおずき (作詞:喜多條忠、作曲:市川善光、歌:梶芽衣子)

裸電球 縁日で
誰がならすか 海ほおずきよ
子供の頃には 浴衣着て
地獄 極楽 三途の川の
ノゾキ カラクリ 見たあとで
ひとりならした 海ほおずきよ
時が流れて 気がつけば
できのわるいまま 大人になった

帰り夜道の 下駄の音
誰に聞かしょか 海ほおずきよ
海の匂いのする町へ
いつか誘われ 二人で逃げた
昆布干し場で 抱きあって
いつか忘れた 海ほおずきよ
時が流れて 気がつけば
できのわるいまま 大人になった

近藤圭子が歌った「海ほおずきの歌」(作詞:田中一郎、作曲:山本雅之)という民謡のような童謡もあった。この物語は「海で漁師に拾われてお化粧させられて遠くの町に売られていく」という、なんだか童謡「リンゴのひとりごと」を連想させるような内容の歌詞であった。



「海ほおずき」は子供の頃に女の子がよく鳴らしていたことを思い出して懐かしくなった。今は衛生上の問題もあるから売られていないであろうと思ったがほうずき市の中に海ほおずきを売る露天
が出ているようである。

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忘年会のカラオケ大会前座で書生節・バイオリン演歌


2012年12月吉日、東京の下町で開催された地区の忘年会兼カラオケ大会の前座として帝大生ゆめじが呼ばれて書生節・バイオリン演歌を演奏した。

ホテルの宴会場の前には忘年会だのになぜかこの時期にお決まりのクリスマスツリーが飾られていた。会場には多数のテーブル席が置かれて中央には舞台が作られていてもう参加者が多数集まっていた。もう飲食を始めたからと予定より30分も早く出番が来てしまった。皆さん方も早く前座に歌わして自分たちのカラオケを楽しみたいらしい。

カラオケ大会の前座に呼ばれるのはこれで2回目である。もちろんカラオケ大会のゲストとして呼ばれたことはないがどうして前座として呼ばれるのかその条件を考察してみた。

1.バイオリンの弾き語り、書生節・バイオリン演歌は参加者の持ち歌と絶対に重複しない。つまりサイバーダム(Cyber Dam 第一興商)のカラオケにはほとんどない歌を歌っている。
(金色夜叉の唄、かごの鳥、酋長の娘、のんき節、まっくろけ節などはカラオケにない。東京節(パイノパイノパイ)は人気アニメ「大正野球娘」で歌われたのでDamで選曲できる)

2.楽器を持たない歌手ではなくバイオリンの)弾き語りであり、カラオケ歌手と同じ条件ではない。

3.歌のうまさはごく普通か、悪くても「普通にうまい」程度であること。もちろん音程やリズムを外したり、練習不足は前座として失格である。

4.ビブラートを加えたり小節を回したりして色を付けない(付けることができない)。つまり色がない。

5.学帽をかぶり絣の着物に袴の書生姿であり、見た目で参加者と区別できる。


書生節という演芸が受けるかどうか不安であったが、みなさん楽しんでいただいたようでたくさんご祝儀をいただいて控え室に引き上げた。もちろん酒の席なのでまっくろけ節の「お嬢さん(ちらりと見えるは-----)」も歌った。

会場の外で、昭和一桁生まれだという男性に声をかけられ「懐かしかった!、名古屋生まれだけど東京節(名古屋節)の2番以降の名古屋の歌詞はーーー」といろいろお話をして参考になった。




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師走の浅草六区で昭和歌謡 <書生節> 201212


2012年12月16日、久しぶりに昭和ロマンを楽しむ会として浅草六区でバイオリン演歌・書生節で昭和歌謡を演奏した(浅草ROX前)。

使い捨てカイロに下着を重ね着して出かけたものの拍子抜けするほどあったかい陽気の日曜日になった。気候のお陰で、お客さんもたくさん立ち止まって昭和歌謡を聴いてくれて本当にラッキーな一日であった。

メンバーはいつもの芋書生2名と女学生1名で演奏したが、今回は昭和歌謡・唱歌・寮歌・軍歌の曲名を書いたのぼりを立ててリクエストをできるようにした。

こののぼりのおかげで、お客さんが立ち止まって曲名を探してくれるようになった。一人が立ち止まって見ていると次の人も立ち止まって読もうとする。なるほど、これが昔からある大道芸の集客方法だと感じた。

通常は30分程度のステージが多いのでリクエストなどは取らずにあらかじめ決めた曲を順に演奏していくことが多いのでお客さんの希望曲を演奏しているというのも新鮮で楽しかった。もちろん、できない曲も要求されて今度練習してきますとお断りすることも多い。「バタヤン(田端 義夫)の曲がない!」とか「フランク永井は?」とかいろいろ突っ込まれた。また女性の方に「芸者さんの曲、芸者ワルツやまつのき(松の木)小唄が聞きたい」ともいわれた。

お客さんと実際にお話してみると、みなさんにそれぞれの思い入れのある歌があるのだなあと実感した。

上海帰りのリルが何回もリクエストがあったり、サーカスの唄や寮歌(ああ玉杯に花受けて)のリクエストもあり、いつも施設で歌っている曲とはちょっと違った曲に人気があった。

この日は歌謡曲から唱歌、軍歌まで昭和ロマンを楽しむ会のレパートリーをすべて演奏してしまったような気がした。

演奏した主な曲:
東京節(パイノパイノパイ)道頓堀行進曲(浅草行進曲)(S3)、蒲田行進曲(S4)酋長の娘(私のラバさん)(S5)、東京音頭(S8)、サーカスの唄(S8)、緑の地平線(S10)、東京ラプソディ(S11)、旅の夜風(S13)、紀元二千六百年(S14)誰か故郷を想わざる(誰人不想起故郷)(S15)、隣組(S15)空の神兵(落下傘部隊の歌)(S17)、若鷲の歌(S18)ラバウル小唄(S19)、リンゴの唄(S21)東京の花売り娘(S21)浅草の唄(S22)、東京ブギウギ(S23) 憧れのハワイ航路(S23)、異国の丘(異國之丘(S23)青い山脈(S24)銀座カンカン娘(S24)上海帰りのリル(S26)、街のサンドイッチマン(S28)、お富さん(S29)高原列車は行く(S29)港町十三番地(S32)、お座敷小唄(S39)鉄腕アトム(S38)皆の衆(S39)、好きになった人(S43)、 さんぽ「となりのトトロ」(S63)


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サンストリート亀戸で昭和歌謡(バイオリン演歌)


12月7日、JR総武線亀戸東口にあるショッピングモール、サンストリート亀戸の「さんすと金曜夜の演芸会」に昭和ロマンを楽しむ会として参加して懐かしい昭和歌謡を演奏した。

江東区にある亀戸駅の北側の広場や商店街で開催された大道芸には何回も参加したことがあるが、亀戸駅の南側の施設は今回初めてであった。


ステージ前の広場には電飾クリスマスツリーが設置されていてきれいであり、周りにスーパマーケットやフードコートがありたくさん飲食店や屋台があるがサラリーマンがちょいと一杯酒を飲むような雰囲気ではない。
あくまでも家族で楽しむような場所のようである。

広場にたむろしていた高校生たちが演目の「昭和ロマン」という言葉になぜか反応して「昭和だって、昭和だって!」と話題にして大声で騒いでいたのが面白かった。彼らは昭和は何年まであったのかも知らない世代であろう。もう平成24年になってしまったのだと実感した。

古賀メロディが好きたという東京大衆歌謡楽団のファンの男性がわざわざショッピングモールの告知を知って見に来てくれていた。演奏前に「昭和何年から何年までの歌を演奏するのですか」、「古賀さんの曲はやりますか」と詳しく聞いてきて熱烈な懐メロファンは少数だけれど必ずいるものだと思った。

演奏もあと数曲となっところ、17:20頃にステージが激しく揺れ始めた。観客は立ち上がったりしないが周囲を見回している。大きな地震(震度4)だと思ったが観客が逃げない以上われわれも演奏しなければいけないと覚悟したらなぜか冷静に歌い続けることができた。天井の照明を見たりしたがかなり長く揺れていた気がした。

揺れが収まったところで施設スタッフから「地震のあとの設備点検を行うのであと一曲で終わりにしてください」と指示があり、街のサンドイッチマンを歌って演芸会を終了した。帰りの電車もかなり遅れて帰宅者で混んでいた。

演奏した曲:
日時:2012年12月7日(金)17:00-17:30
場所:サンストリート亀戸 ステージ
出演:昭和ロマンを楽しむ会

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プロフィール

tyumeji

Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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