上海帰りのリル(上海歸來的莉露) 津村謙 昭和26年

バイオリン演歌・書生節演奏:
昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん)

「上海帰りのリル」は1951年(昭和26年)に津村謙が歌ってヒットしたタンゴの曲である。
翌年の1952年には映画化されリル役で香川京子が主演した。横浜元町のダンスホール「クリフサイド」を舞台に映画が撮影されたそうである。


船を見つめていた ハマのキャバレーにいた
風の噂はリル   上海帰りのリル リル
あまい切ない思い出だけを
胸にたぐって探して歩く
リル リル どこにいるのかリル
だれかリルを 知らないか

黒いドレスを見た 泣いていたのを見た
戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル
夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で
何も言わずに 別れた瞳
リル リル 一人さまようリル
だれかリルを 知らないか

「上海帰りのリル」には元歌があり、それは戦前の歌「上海リル(Shanghai Lil)」である。日本に帰ってきたリルはちょっと別人のようである。
「Shanghai Lil 」From the film "Footlight Parade" (1933)

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モノレール千葉駅大道芸イベント



6月16日(土)、千葉駅前モノレール駅(2Fロビー)で「大道芸研究会」による日本の大道芸イベントを開催した。あいにくの雨になってしまったが千葉市においては初めての和風・昭和レトロ大道芸イベントであったと思われる。


10:00から椅子を並べたり、ビラを貼ったりして会場の準備を行い11:00開演に備えた。

モノレール2Fロビーでの公演であったため、1Fのお客を呼び込むため「昭和ロマンを楽しむ会」は背中に「本日、大道芸開催中」とのビラを付けてJR千葉駅からJR線に沿ってバスターミナルを通って千葉駅クリスタルドームまで演奏しながら宣伝した。クリスタルドームでは雨がかからないのでしばらく昭和歌謡・書生節を演奏したがやはり止まって演奏するのは楽だ。

われわれの外での宣伝演奏が効いたのか一時は立ち見が出るほど観客が集まったと後で聞きうれしかった。

バイオリン演歌・書生節以外にもいろいろな大道芸をやっていたが、珍しい演目は「ばあさん売り」と「蛇食い娘」であろう。

「ばあさん売り」はちょっと不謹慎であるがこの高齢化社会や年金問題などが背景にあるので考えさせられる演目である。ある家庭のわけあって「売り」に出ているばあさんを前にいかにこのばあさんがお買い得かを面白おかしく解説する。


「さしすせそ」(裁縫、しつけ、炊事、洗濯、掃除)など家事全般をこなす料理上手なおばあさん、冠婚葬祭、近所付き合いなどの渉外は難なくこなして節約家。おばあさんの知恵袋は当然として小食で食費がかからない。元気で足腰が丈夫で病気をしたことがない。おまけにおばあさんを買うと年金まで付いて来る。

この口上を聞いて、男の行く末である「じいさん」は売れないと実感した。もしこんな状況になったらどうして生きていこうか自問自答してみた。

「蛇食い娘」は子供の頃にみた小さな見世物小屋の呼び込み口上である。


座り込んだあやしげなおねえさんを前に蛇を主食にするようになった生い立ちを語り、娘に蛇をあてがって食らいついて生き血を吸おうとしたその時に、「お後は小屋の中で!さあさあ お代はお帰り!お代はお帰り!」となる。

蛇食い娘(蛇娘)動画江戸東京博物館にて 万年筆丸(ふでまる)

子供の頃に見た見世物小屋の風景がなつかしくなった。小屋の外にある幕を上に少し上げて中の「XXX娘」というお姉さんを「○○ちゃん!」と呼んで少し見せては客を呼び込んでいた。

その他にも昭和を感じさせるレトロな大道芸、六魔(大道易者)や薬草売りなどがあった。

  
      寝小便に効く薬草はこれだ!












モノレール千葉駅大道芸イベント
日時:2012年6月16日(土)11:00~14:25
場所:モノレール千葉駅2Fロビー(カフェシエスタがあるフロアー)

(JR千葉駅中央出口よりエスカレータでモノレール駅2Fロビーへ、3Fはモノレール駅改札口)

<日本の大道芸演目>   昭和レトロ
11:00~11:10玉すだれ
11:10~11:25ガマの油売り
11:30~11:40  手品
11:40~11:55昭和演歌(昭和歌謡・懐メロ) 昭和ロマンを楽しむ会
12:10~12:20手品
12:20~12:35薬草売り
12:40~12:55大道易学六魔
12:55~13:10ばあさん売り(婆さん売り)
13:25~13:40バイオリン演歌(大正演歌) 
13:40~13:55ガマの油売り
14:00~14:10玉すだれ
14:10~14:25蛇食い娘

昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん) バイオリン演歌 書生節 演歌師 昭和歌謡

復興節 (書生節) 大正12年



大震災復興の応援歌である。関東大震災で浅草十二階(凌雲閣)は8階部分より上が崩落した。

1923年(大正12年)に、東京節(パイノパイノパイ)などで知られる演歌師の添田さつき(添田知道、添田唖蝉坊の息子)が作詞し、関東大震災後の人々を励ました歌であ­る。明るく威勢のいいこの歌は大変流行し、替え歌もたくさん作られた。
清楽曲「紗窓」(さそう)が原曲である。

阪神大震災(1995)や東日本大震災(2011)でも歌われている。この歌が作られて100年も経たないうちに3回も歌われたことになる。

NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」でも復興節を歌っている場面があって最近少し話題になった。終戦直後の焼け野原であった東京(帝都)復興を願ったものだろうか。

「 梅ちゃん先生 」 第24話 2012年4月28日放送
<片岡鶴太郎演じる隣のおじさん(安岡幸吉)がのど自慢大会で歌うシーン>
お隣の安岡幸吉(安岡製作所経営)がのど自慢に出場することになり、お隣さんと梅ちゃん宅(下村家)でラジオをみんなで一緒に聴く。お父さんののど自慢を聴こうとしないお隣の息子(信郎)に、「家族が応援しないでどうする!」とお説教して連れてくる梅ちゃん。お隣の息子も一緒にラジオを聴く。幸吉は悩んだ末に歌を「あきらめ節」から「復興節」に変更して歌う。皆さん感動!
  「蒲田復興エーゾ エーゾ!」

大正12年の歌であるが、元歌は清楽曲の「紗窓 」(さそう)である(清の時代の歌!)。中国語の歌が日本に伝わって民謡になったりかなり明治時代から影響を与えていたようである。

【清楽月琴生演奏】 紗窓(長崎民歌版)

バイオリンを用いる前の流しは月琴を使っていたそうであるが、やはり音が小さいのでバイオリンに取って代わられ、今はギターやアコーディオンになってしまった。

     復興節(書生節)   演奏:昭和ロマンを楽しむ会

家(うち)は焼けても 江戸つ子の
意気は消えない見ておくれ アラマ オヤマ
たちまち並んだ バラックに
夜は寝ながらお月様ながめて エーゾエーゾ
帝都復興 エーゾエーゾ

騒ぎの最中に生まれた子供
つけた名前が震太郎 アラマ オヤマ
震次に震作 シン子に復子
その子が大きくなりや地震も話の種 エーゾエーゾ
帝都復興 エーゾエーゾ

大風呂敷であった復興院の後藤新平のことも歌われている。
東日本大震災と同じような政府のドタバタ対応が関東大震災時の復興節にもすでに歌われていて面白い。
「お膳立てばかりで御飯もたかずに エーゾ エーゾ バラック内閣 エーゾ エーゾ」

チンチンドンドン復興院
鐘だ太鼓だ鳴り物入りよ アラマ オヤマ
御膳ならべてチンドンドン
大きな風呂敷ふしぎな風呂敷 エーゾ エーゾ
のびたりちぢんだり エーゾ エーゾ

風呂敷ひろげてコノサイだ
風呂敷たたんでコノサイだ アラマ オヤマ
何でもコノサイコノサイだ
お膳立てばかりで御飯もたかずに エーゾ エーゾ
バラック内閣 エーゾ エーゾ

東日本大震災 復興節(替え歌)
東京復興 阪神復興 東北復興 東日本復興 Song of Reconstruction
復興節 清楽曲 紗窓 関東 阪神 東日本 東北 大震災 地震 津波 Hanshin Tohoku Higashinihon earthquake tsunami disaster 添田唖蝉坊 添田さつき 添田知道 添田唖蝉坊 書生節 バイオリン演歌 昭和演歌師 平成の演歌師、昭和の演歌師

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Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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