第7 回大道研まつりに参加


2011年11月20日(日)に第7回大道研まつりが江戸東京博物館1F ホールで開催され「昭和ロマンを楽しむ会」も昭和歌謡を演奏した。
 
当日は南京玉すだれ、がまの油売り、バナナの叩き売りなどの定番はもちろん、手品・腹話術、書生節(バイオリン演歌)、のぞきからくり実演、それに珍しい蛇食い娘まで登場した。すたれつつある日本の大道芸に観客は集まるのだろうかと不安であったが、300名以上のお客さんが大道芸を見るために来場してくださったのですごく感激した。
 
すべての演目は準備を入れて10分以内であるため、昭和ロマンを楽しむ会は5曲しか演奏できなかった。前奏を入れると最初の3曲は1番のみ、後の2曲は2番まででちょうど8分であった。
 
バイオリンを使った書生節(バイオリン演歌)が3組出演しその2番目が昭和ロマンを楽しむ会であった。それぞれに特徴があり面白かったのではないか。

実はあの演歌師の「桜井敏雄」は「大道芸研究会」に属していた。そのため大道芸研究会には桜井敏雄の指導を受けたバイオリン演歌師たちがいた。現在でもその伝統をついでたくさんのバイオリン演歌師たちが活躍している。

1.団体(書生1名と女学生3名)    かごの鳥、船頭小唄

 
2.昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん)

 
昭和歌謡:
お富さん、サーカスの唄、男はつらいよ、街のサンドイッチマン、青い山脈
 
 
 
 
 
 
 


















3.書生(苦学生)    明治・大正の歌(昭和の歌は東京行進曲1曲)
          銀次のブログ「今に伝える大道芸・口上芸―『大道研まつり』」から転載            
 
昭和の時代に製作されたのぞきからくり(八百屋お七)も平成の時代にロビーで再演され、珍しいのか順番を待つお客で縁日のような賑わいであった。またロビーでは大江戸飴細工の実演もあった。

 
西洋の大道芸(ジャグリング、パントマイム等)だけでなく、日本の大道芸も健在であることを示すことができたのはよかった。また機会があれば参加したい。
 
銀次のブログ  2011年11月22日 (火) 
今に伝える大道芸・口上芸―『大道研まつり』
http://kasiwagura20.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-361c.html
 
第7回大道研まつり (大道芸研究会主催)
開催日:平成23年11月20日(日)
開演: 12:30 - 15:30
木戸銭:無料
会 場:江戸東京博物館1F ホール   東京都墨田区横網1-4-1
演目:
オープニング 南京玉すだれ(麻布十兵衛・神川仁・寿きみ子・小山和男・あだち梅六・ハイカラさん・天光・横澤晃玉)
ガマの油売り 筑波 大清、剣舞 竹内 英楽、手品 平常心、地獄・極楽 天光
バイオリン団体(寿きみ子・ハイカラさん・瀬戸丸・やまだとこ)
江戸独楽 麻布十兵衛、昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん)
覗きからくり説明 万年ふでまる
中入り(15 分)
ロビー・パフォーマンス覗きからくり(上野晴一・斉藤文彦・ハイカラさん・寿きみ子)、大江戸飴細工 西澤陽一郎
物売り (横澤晃玉・やまだとこ・あだち梅六)、不動金縛りの術 角 福請、蛇食い娘 (万年ふでまる・おたんこナース)、六魔 楽し家舘助、バイオリン演歌 神川 仁、バナナの叩き売り 間 六口
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のぞきからくり実演 「地獄極楽」 黒田種一

「勧善懲悪 この世の誡め 地獄極楽」

豊中市服部緑地さぼてん公園での実演と米朝の解説(お母様がご病気で黒田種一さんのみ)

1. 35年間も実演してきた。
2. 地獄極楽の絵は6枚で押し絵でできている。明治末期から大正の初めに製作。   費用は300円だったとか(のぞきからくりの物語は絵6枚で構成されているものが  多い)
3. 観客の整理も入れて1回5分程度で1時間に12-13回の実演を繰り返す。最大で
  1日8-9時間連続でしゃべったことがある。
4. 大八車で運搬していた頃は絵は痛まなかったが、トラックで運ぶようになって痛   みが激しくなった。
 
(とっておき米朝噺 地獄極楽  黒田種一 桂米朝) 
「勧善懲悪 この世の戒め 地獄極楽」

第3回亀有大道芸まつり で昭和歌謡 2011


11月19日(土)の亀有大道芸まつりにたくさんのパーフォーマーが参加して開催されたが強い雨で公演場所が屋根のある所に変更になってしまったのが残念であった。
宣伝ポスターをみるといかに個性的な方々が参加しているかが分かる。
 

 
昭和ロマンを楽しむ会は「亀有のハーモニカおじさん」ことターキー畠山さんと組んで出場した。われわれの公演場所はJRのガード下の通路とアーケード商店街の2箇所であった。
 
今回はラバウル小唄、隣組紀元二千六百年など戦時歌謡をたくさん取り入れて演奏した。紀元二千六百年は昭和時代の小学生女子のゴム飛びの歌「きんし輝く日本の」の元歌だと説明したら年が分かってしまうと言いながら「きんし輝く日本のアメリカフランスヨーロッパ----」と歌ってくれた女性がいたので感激した。
 
 
 
 
葛飾のヒーロー、仮面の戦士「ゼロング」のショーも面白かった。子供がたくさん集まりそうなキャラがたくさんいた。ポスターにも出ているマッチョ大佐(悪役筋肉マン)は一度見ると忘れられない濃いキャラであった。これこそ「裸一貫の男」であろう。

第3回 亀有大道芸まつり
2011年11月19日(土)12:00-
出演予定パフォーマー
ゼロング 和太鼓グループ”彩” 白鳥兄弟 クラウンぽっか Seiron(ディアボロ教室) 戦豆(猿回し) ジャグラーヒロ SOUKI 松戸奇術会 岡大介 よっぴぃす&まーちゃん ターキー畠山&昭和ロマンを楽しむ会 一糸堂 マリオネット師 えーじ

ウクレレ ハーモニカ

田舎のバス(中村メイコ) 昭和30年

「田舎のバス」は中村メイコ が昭和30年 (1955年)に歌った。昭和のよき時代における、田舎のバスの車掌さんの歌である。歌詞も面白いが、それよりもいろいろ面白いセリフが入ったレコードであった。
 

子供としては、中村メイコは近所にいるお姉さん(おばさん)という印象で好感を持っていた。黒柳徹子は今でもちょっと苦手である。
 
その頃のバスやトラックはほとんどが運転席より前にエンジン部分が突き出ているボンネット型であった。バスに乗ると車掌さんがいて切符を買うと切符にはさみを入れて持たしてくれたことが懐かしい。
 
子供たちは電車や汽車にはめったに乗る機会がなかったので乗り物といえば乗り合いバスであった。
 
田舎のバス 昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん)
田舎のバス(作詞:三木鶏郎 作曲:三木鶏郎 歌唱:中村メイコ)
 
田舎のバスは おんぼろ車
タイヤはツギだらけ 窓は閉まらない
それでもお客さん 我慢をしてるよ
それは私が 美人だか~ら
田舎のバスは おんぼろ車
デコボコ道を ガタゴト走る
 
田舎のバスは 便利なバスよ
どこでも乗せる どこでもおろす
たのまれものも 届けるものも
みんな私が してあげ~る
田舎のバスは おんぼろ車
デコボコ道を ガタゴト走る
 
書生節 バイオリン演歌 演歌師 昭和歌謡 昭和の演歌師 平成の演歌師

飯能まつり 2011

2011年11月6日(日)、飯能まつりのお祭り広場での大道芸公演に各種大道芸人12名が参加した。池袋から西武の特急に初めて乗って行ったが快適であった。40分程度で飯能駅に着いたので旅行とまではいかなかった。

午前中は日も射していたのでなんとか天気がもつことを祈った。
演目は、南京玉すだれ、がまの油売り、バナナの叩き売り、バイオリン演歌(書生節)、腹話術、手品、地獄極楽絵解きなどであり、4グループに別れ広い大通り、中央通の所定の位置に散らばった。
 
始る前のリハーサル演奏ではたくさんの方が聞いてくださり、開始はいつからですかなど好評であった。しかし、バナナの叩き売りが始ると雨が降り始めだんだん強くなっていった。

 金のネックレスにペンダントをした本物のテキヤさん2人組も興味があるのか「高い!」とかいろいろいって叩き売りに参戦してきて面白かった。最後にはバナナの大房を買って行き、いいお客さんになった。

場所のいいところはやはり本職のテキヤさんの露天がならび繁盛していた。脇にボランティアの出店もあったがやはりさびしい。お祭りの集客には昔ながらのテキヤさんが必要なのか、あの条例ができたので今後どうなるのだろう。


昭和ロマンは、雨を避けて道路からマンション1階の屋根付き駐車場へ引き下がって演奏せざるを得なかった。やはり大道芸は雨でも大道で 演奏しないとお客さんはなかなか立ち止まって  くれないということを実感した。
                                                   

 
やはり、弦楽器は雨に弱く開始する前から勝負はついていた。
 
ちんどん屋さんのような管楽器が全天候型演奏楽器であろう。
   
 
 
 
飯能まつりには各町内ごとにたくさんの山車が出てなかなか見ごたえがあった。山車ごとに山車を引き回す人の衣装も違うし比較しながら見ると面白かった。 

女ではない少女たちのてこまい(手古舞)もいたが、なぜか山車の前ではなく後を歩いていた。普通は山車の先導をすると思っていたが飯能では違うようだ。
あと、おかめの踊りをする屋台は全員可愛い女子でお囃子をやっていた。

飯能まつり     昭和ロマンを楽しむ会 バイオリン演歌 書生節 ウクレレ

のぞきからくり「八百屋お七」 大道芸研究会

 

 
現在実働している大型ののぞきからくり装置は全国でも5台程度だと考えられている。
 
大道芸研究会でも昭和の時代にのぞきからくり装置を作製して実演していた。しかし、装置が大型で運搬が大変なこともあり、この10年以上も倉庫に眠ってしまっていた。そこで、なんとか再演しようと会員たちの努力により再組み立てと整備を行い実演できるようになった。

 
この写真は第2回おあしす祭り(吉川市民交流センターおあしす)での実演である。
日時:2011年10月29日(土) 10時ー16時
場所:市民交流センターおあしす前広場にて(吉川市)
外題:のぞきからくり「八百屋お七」
  

 
のぞきからくり内部の絵
(伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段)
 
 
 
 
第7回大道研まつりでもロビーでのぞきからくり「八百屋お七」の実演を予定している。
 
第7 回大道研まつり(大道芸研究会)
開催日:平成23年11月20日(日)
時 間:開演 12:30 - 15:30
木戸銭:無料
会 場:江戸東京博物館1F ホール TEL: 03-3626-9974 東京都墨田区横網1-4-1
 

第7 回大道研まつり(大道芸研究会)には300名以上のお客さんが来てくださり、ロビーでのぞきからくり実演は本当に縁日のような賑わいであった。
 
たくさんの方が珍しいのかのぞいて見て携帯電話で写真を撮っていた。
(20012年11月20日)
 
 
今後も機会あるごとにのぞきからくりの実演をやって平成の人々に見せてほしい。下記に口上を記すが地域や演者によって文句やからくり節は若干異なっている。
 
< のぞきからくり口上(伊達娘恋緋鹿子 八百屋お七)> 
そのころ本郷二丁目に 名高(なだか)き八百屋の久兵衛は 普請成就する間 親子三人もろともに
檀那寺(だんなでら)なる駒込の 吉祥院(きちじょういん)に仮住まい
寺の小姓の吉三さん 学問なされし後ろからー
ひざでちょっくらついてー 目で知らせーーーーー
わたしゃ本郷へ行くわいなー たとえ本郷と駒込とー
道のりいかほどへだつともー  本堂の横でしたことは 
死んでもーー忘れてーーくださるなーーー
 
かわいい吉三(さん)にあわりょかと 娘心の一筋に
一把(わ)のわらに火をつけてぽいと投げたが火事となる 誰知るーまいと思えども 恋のかなわぬ腹立ちで
釜屋の武兵衛(ぶへい)に訴人され まもなくお七は召し取られ 上野の白州(しらす)に引き出され 一段高いお奉行さん そちらは十四(じゅうし)であろうがなわたしゃ十五でひのえうま(丙午) 十四といえばたすかるにー 十五というた一言でー 百日百夜は牢住まい
 
はだかの馬に乗せられて 伝馬町から引き出され 先には制札(せいさつ)紙のぼり 罪の次第を書き記しー-
 
お七を見にでし見物はあー  あれが八百屋の色娘えー
吉三ほれるはむりはない
田町、八つ山右に見て  品川表をこえるならあーー
ここが天下の仕置きばでー 鈴が森にとー着きにけるう
 
二町四面が竹矢来(たけやらい) 中にたてたる鉄はしら 花のお七をしばりあげ 千ば万ばの柴茅(しばかや)を 山のごとくに積み上げて 下より一度に火をつける あついわいな 吉三さんー わっとないたる一声(ひとこえ)が 無情の煙と立ちのぼればーー
哀れやこの世の見おさめーー 見おさめーーー
ありがとうございました おあとと交替! おあとと交替!
 
東京むかし散歩(八百屋お七):口上や場所の解説あり
 

のぞきからくり「八百屋お七」 さいとうかな

 

 
 大阪百年史にも掲載されている”のぞきからくり”は今から320年前、寛永のころ名古屋で生まれたと云われています。
 この庶民芸能は、大阪に移って初めて開花し、大正時代までは、上方の社寺の祭礼・縁日には欠かせない風物詩でありました。
 今や、その大阪にも後継者はなく、縁日の境内で度々に語られていたいくつかの作品も、全国に分散した形となり、それも実演で語られることはなくなり、かろうじて地方の郷土資料館等に展示されているだけの現状であります。
 大道芸でありながらも、皆の心をときめかせ、縁日の花形として存在していた、のぞきからくりの世界……。
 製作・保存・維持がもはや不可能と云われる現代において、消えゆく“のぞきからくり”をなんとか後世に伝え残してゆきたい─! と私共は切に願い、2002年夏に“新版不如帰”をたずさえて22年ぶり復活のぞきからくりの口上語りとして、新聞・TV・ラジオ等で大きく取り上げられ、又、その後さらに2年の歳月を費やして練り上げられた“のぞきからくり”は、屋台組立てに近代的な手法を用い、かつ展開図の飾り絵には押絵・刺繍といった昔ながらの技法を加えました。 (女優 さいとうかな)
 
▲覗絡繰「不如帰詩」の台本
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

tyumeji

Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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