憧れのハワイ航路(岡 晴夫) 昭和23年


「憧れのハワイ航路」は1948年(昭和23年)にキングレコードより発売され、その後1950年(昭和25年)に同名の映画が岡晴夫・美空ひばり主演で公開された(新東宝映画)。

なにしろ底抜けに明るい岡晴夫の歌声である。藤山一郎などの音楽学校出身とは違い、庶民的なそこらの店員さんがビブラートを付けて歌っているようで親近感がある。またその後、若原一郎がや坂上二郎も歌っている。坂上二郎がこの歌を歌えば本当に人柄もよく明るくて好きであった。

日本帝国海軍がハワイの真珠湾を攻撃したのが昭和16年12月8日であるので、昭和23年といえばまだたった7年しか経っていない。「鬼畜米英」といっていたのにもう「憧れのハワイ航路」である。日本人は現実を直視し、明るさ陽気さを持っている。

「昨日の敵は今日の友」、世がどんなに移り変わろうと日本人は前を向いて歩いてきたのだなあと実感する。「Operation Tomodachi(友達作戦)」という救援作戦もこの大震災で実施されたが、被災地の映像をみてこれは戦争だと思った。

米軍の占領下日本(Occupied Japan)で、敗戦を自覚しながら復興を願い希望を求めていた時代にぴったりの曲であったから流行したのであろう。岡晴夫の「東京の花売り娘」も好きな曲であるが、これも焼け野原の東京や進駐軍であるアメリカ兵を歌い平和を感じさせる。

不謹慎かもしれないが、この東日本大震災の時こそ歌い続けてみようと思う曲である。この時期でも施設で歌うと反応がよく皆さんが一緒に歌ってくれる歌であった。

この歌が流行した時よりまだ今は「独立国日本」であるのでまだましであろう。もっとみんなが消費すれば景気が良くなり復興できるというが本当であろうか。つつましく生きる「省エネルギー」や「省資源」もある程度必要なのではなかろうか。

どちらにせよ、どんなに困難な時期にでも今までのように日本は前を向いて歩き続けていくと確信する。

昭和ロマンを楽しむ会(with Ukulele)


昭和ロマンを楽しむ会 書生節演奏


憧れのハワイ航路(作詩:石本美由紀 作曲:江口夜詩 )

晴れた空   そよぐ風 
港 出船の  ドラの音たのし
別れテープを 笑顔で切れば
希望はてない 遥かな潮路
ああ憧れの  ハワイ航路

波の背を   バラ色に
染めて真赤な 夕陽が沈む
一人デッキで ウクレレ弾けば
歌もなつかし あのアロハオエ
ああ憧れの  ハワイ航路

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カフェバーで昭和歌謡


江戸川区総武線沿線の小さなカフェバーで初めて「昭和ロマンを楽しむ会」が昭和歌謡をライブ演奏した。江東区の春まつりで演奏していたところ、対バンとして演奏しませんかとギター弾き語りの方に声をかけていただいたことによるものである。

小さなお店でカウンターとテーブルが3-4個程度だが、塗装はされておらず、すべて白木で作られていておしゃれな感じであった。なじみのお客さんとマスターが会話しながら、家庭的雰囲気の中でわれわれの演奏が始まった。もちろんマイクもアンプも必要のない広さである。昭和歌謡を40分ほどやってから、ギターでのボサノバの弾き語りが行われた。

ボサノバという音楽は聴いたことはあったがいままであまり知らなかった。今回初めてブラジルの音楽で、意味不明の言葉はポルトガル語だということが分かった。「イパネマの娘」(The Girl From Ipanema)は英語しか聞いたことがなく、ポルトガル語の歌だったとは知らなかった。そして、ぴーまんさんと会話をしながら楽しくボサノバを聴くことができた。

その後、美しき天然や船頭小唄など明治・大正の歌、そして鉄腕アトムまでも追加で歌った。
皆さん、曲が終わるごとに拍手してくださり大変うれしかった。

ボサノバの弾き語りはバーで会話をしながら聴くことができるバックグラウンドミュージックのようないい音楽だと実感し、大変参考になった。

われわれの演奏と歌はどちらかというと大道でも遠くへ届くような感じなので、あまりムードミュージックとしては不向きであると思った。今後は、お店でのバックグラウンドミュージックのような昭和歌謡の演奏も研究する必要がありそうである。

帝大生ゆめじ・青空ぴーまん 昭和ロマンを楽しむ会 バイオリン演歌 書生節 ウクレレ

江東区の川岸で花見&公開練習

毎年参加している「お江戸深川さくらまつり」が東日本大震災のために中止になってしまった。でも参加するはずだった日に書生仲間3名(帝大生ゆめじ、青空ぴーまん、楽四季一生)で和船友の会の方たちが練習している江東区横十間川親水公園で花見をした。
 

花見を兼ねての公開練習であったが、桜はまだ3分程度しか咲いていない。渋谷では満開できれいだったのにこのあたりはかなり遅い。練習は二手に分かれて川の対岸同士で1時間ほど行った。
(写真:楽四季一生)
 
 
 
 
 
さくらまつりや和船への乗船は自粛しているが、着々と自粛解除後の展開を考えているようなので安心した。和船の船頭さんたちもたくさん参加して、船の整備、櫓こぎの練習など次々と実施している。また新内流しの三味線弾きの方までが和船に乗って演奏していた。
 
5月になると「はとバス」の観光コースとして、深川で和船を楽しんだ後、スカイツリーをみるという企画がスタートするらしく、その宣伝ビデオ撮影をやっているようだった。
 
いろいろな行事を自粛すべきだとかすべきでないとの議論があるが、自粛している期間でも次の展開を考えればいくらでもやるべきことがあると感じた。
ゆめじの気持ちとしてはメリハリは必要である、つぼみのように寒さに耐えて春に花開くのではと桜の花を見ながら思ってしまった。
 
演奏して歌っていると船頭さんや散歩している多くの方が拍手したり、話しかけてきた。「震災から1ヶ月も経っていないこんな時期に桜の下で歌舞音曲とは不謹慎だ」という方は皆無であった。
一人のおばさんが話しかけてきて、「ふるさとが福島で、なんだか悲しいんだけどその楽しい曲がいいわね」といわれた。終戦後、焼け野原で「リンゴの唄」を聴いていた人々の心境だろうか。
 
12時になってベンチの横にシートを敷いて3名で花の宴(昼食&缶ビール・つまみ)を楽しんだ。今日の宴はすし(いなり・巻きずし)、するめ・柿ピー、缶ビール等ですべてコンビにで買った。大震災以後はコンビニエンスストアーは大繁盛である。ゆめじは一応ノンアルコールビールにしたが宴会は宴会であろう。
 
東京都からの看板が上野公園に設置されているが、「地震発生に伴い、公園内の宴会自粛をお願いします」等の記載がある。つまり、マスコミでは「花見自粛」と騒いでいるが花見は禁止しないが宴会は自粛としろという意味である。確かに宴会ですごいゴミの山ができることは確かであり、宴会がないほうが公園事務所は楽であろう。
 
写真などをみると上野公園の花見で若者たちはブルーシートを敷いて元気にやっているようだが、やっぱり年配者は自粛しているのか少ないようである。
 
練習した曲の中で新曲は「街のサンドイッチマン」(昭和28年)と「緑の地平線」(昭和10年)だった。どちらも短調で、「街のサンドイッチマン」は悲しいのだけれどなんだかおかしくて前向きであり、「緑の地平線」は失恋の歌であるが、リズムが楽しくはるか向こうに地平線が見えるようである。今の日本の状況にぴったりなような気がした。

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JR亀有駅前で昭和歌謡

3月から4月にかけて参加する予定であった新宿区・江戸川区・江東区および船橋市の公的なイベントが自粛や計画停電ですべて中止になってしまった。今回が大震災後に参加する初めてのイベントであった。
 
4月3日、JR亀有駅前のイトーヨーカドー入口広場でチャリティーイベントとして「亀有パフォーマンスパーク」が開催され、「昭和ロマンを楽しむ会」も参加した。他の参加者はジャグラーたちであった。
 

曇り空で寒く、冬に戻ったような天候のなか久しぶりに大道で昭和歌謡を演奏した。手が冷たいので冬に使っていた指なし手袋を着用しての演奏であった。
 
やはり年配の方は立ち止まって最後まで聞いてくれるが若者たちは素通りであった。でも主催者が置いてくれた募金箱に寄付してくれる方が多数いてわれわれも少しは災害復興に役立った気がした。
あと、最後まで聴いてくれた観客の一人が自分の働いている老人ホームで公演してくれないかとの依頼があったのがうれしかった。三味線や踊りの方は来ていただいたことがあるが、懐メロ演奏(昭和歌謡)はほとんどなくてぜひお願いしたいとのことであった。

せっかく亀有に来たので、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「両さん像」を見て触れてきた。駅前に亀有駅北口交番はあるが、亀有駅北口からすぐ近くの亀有公園へ行っても当然だが漫画の「亀有公園前派出所」は存在しなかった。
 
亀有パフォーマンスパーク(原則毎月第1日曜日)
公演日時:4月3日(日) 
10:30から各パーフォーマー30分づつ3回公演
公演会場:JR亀有駅南口イトーヨーカドー前
出演パフォーマー:昭和ロマンを楽しむ会、大道芸人JT(バルーン、ジャグリング)、CONRO(ジャグリング)
 
イベントの結果:総動員数:1,232人 募金合計金額:¥17,389
亀有パフォーマンスパークでは当面の間、チャリティーイベントとして公演中は募金箱を設けます。集まった募金は、現在葛飾区で受け付けております「東北地方太平洋沖大地震における被災者への義援金活動」に募金いたします。

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Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

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昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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