文部省唱歌 雪(雪やこんこ)


この歌はもう100年も前の歌であるが、昔は知らない子はいないほど有名な歌であった。もちろんみんな小学校前から歌っていた。

いまでもアニメソングばかり歌う幼稚園児でさえ2番までしっかり歌えるのにはちょっとびっくりしたが、時代を超えて歌われることにうれしくなった。 

この歌を歌うたびに、たまにしか降らない雪の翌日、子供たちがよろこんでいつまでも外で遊んでいたことを思い出す。都会でも昔は年に1-2回は鉄道がが止まるほど雪が降っていたが最近はめったにそういくことがなくなった。

雪(昭和ロマンを楽しむ会 デイサービスにて) 書生節(バイオリン演歌)
http://dl.dropbox.com/u/18931763/Sound/yuki_200912dayservice_V_UK.mp3 

明治44年(1911)尋常小学唱歌

雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ
降っては降っては ずんずん積もる
山も野原も 綿帽子かぶり
枯木(かれき)残らず 花が咲く

雪やこんこ 霰やこんこ
降っても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭かけまわり
猫はこたつで 丸くなる


書生節 バイオリン演歌 大正演歌 演歌師 唱歌 昭和の演歌師 平成の演歌師
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村まつり(村祭)  文部省唱歌


市町村合併でほとんどの県で村が少なくなり、なくなってしまった県もある。
明治時代の「尋常小学唱歌」である村祭は「親子で歌いつごう 日本の歌百選(2006)」にも入っており、名曲であるがもう学校の教科書には載っていないらしい。

この曲を聞くと、子供の頃の神社の大祭を思い出す。近くの八幡さんや天神さん、権現さんという神社のお祭りに仲間と繰り出して遊んだ楽しい思い出がある。カーバイドを使ったアセチレンガスの灯りと賑わい、夜のちょっとした冒険がなつかしい。権現さんというのは正式にはどういう神社だったかはもう思い出せない。

秋に板橋区成増の菅原神社(天神様)の境内で村祭を歌ったが、聞いていた外国人からいい曲ですね、歌詞や楽譜をコピーさせてくださいといわれた。リズミカルな本当にお祭りにふさわしい日本の曲であり、若い方も歌い継いでほしい。

村祭(昭和ロマンを楽しむ会 with violin & ukulele) 書生節(バイオリン演歌)
http://dl.dropbox.com/u/18931763/Sound/TED20101106_muramatsuri.mp3   

村祭(文部省唱歌)
  村の鎮守の    神様の
  今日はめでたい  御祭日(おまつりび)
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  朝から聞こえる  笛太鼓

  年も豊年     満作で
  村は総出の    大祭(おおまつり)
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  夜まで賑う    宮の森


帝大生ゆめじ&青空ぴーまん 書生節(バイオリン演歌 演歌師 昭和の演歌師 平成の演歌師

スカイツリーを見ながら昭和歌謡(浅草隅田公園)


「昭和ロマンを楽しむ会」公開練習 帝大生ゆめじ&青空ぴーまん

2010年12月の暖かい休日、地下鉄浅草駅から地上に出てみると隅田川の向こうには大きなスカイツリーが見える。そして吾妻橋の上は異常な人だかりである。

われわれもつい行ってみると携帯でスカイツリーを写している。そして、スカイツリーのおかげか桜の時期でもないのに浅草川の公園には観光客が多い。スカイツリーを見せるためかお客を乗せた人力車までが公園内を走っている。

浅草側隅田公園からは二つのスカイツリーを楽しむことができる。実像と鏡像のツリーである。
隅田川を上って東武伊勢崎線鉄橋のあたりでガラス張りのビルに映ってみえる「鏡像スカイツリー」が金色でとてもきれいであった。

暖かいのか公園のベンチは先客がいてなかなかいい場所がない。ずいぶん川上に歩いてやっといいベンチを見つけた。春になると満開の桜の向こうにスカイツリーが見える場所である。

練習は、上海関係の歌謡曲ということで「上海ブルース」(S14)と「上海帰りのリル」(S26)を重点的に練習した。二つの歌の歌詞で共通のキーワードは上海の「夢の四馬路(スマロ)の」である。

何とかタンゴの曲である「上海帰りのリル」をDUOで演奏できるようにしたい。その次は、リルの元歌である「上海リル」(Shanghai Lil)に挑戦しよう。
「Shanghai Lil 」
http://www.youtube.com/watch?v=WEpHOnoE3bY

昭和ロマンを楽しむ会 バイオリン演歌 書生節 ウクレレ

ああ紅の血は燃ゆる(学徒動員の歌) 昭和19年


「ああ紅の血は燃ゆる」<学徒動員の歌>1944年(昭和19年) 作詞:野村俊夫、作曲:明本京静

昭和19年に学徒勤労令と女子挺身隊勤労令が公布され学徒動員は法制化され た。学校の工場化である。ペン(勉強)の代わりにくわや槌を持って生産に励めということだった。

20歳以上の文系学生は徴兵猶予がなくなり出兵したが、この歌は工場などに動員された未成年の学徒(徴兵対象外)の歌である。歌は戦後に「歌のおばさん」として知られた安西愛子さんがデュエットで歌っていた。

明本京静は三橋美智也が歌った武田節(1961年)も作曲している。

軍歌や戦時歌謡は施設などで歌わないほうがいいとよくいわれる。しかし、昭和ロマンを楽しむ会では終戦になった8月にはあえて戦時歌謡を選んで歌ったりしている。

「ああ紅の血は燃ゆる」や「空の神兵」などは皆さんよくご存知で手拍子をしてくれたり、その場に直立して腕を振って歌ってくれたりする表に出ない人気曲である。

この歌を歌うと大変だった当時のことを語ってくれたりして大変参考になる。
どこどこの工場へ行って働いたとか話題は尽きない。
「女学校のとき工場へ動員され工具でアルミの部品を加工していたけど、私たちが作ったあんな部品で飛行機大丈夫だったんだろうか」などいまでも気にかけているのがなんとも昔の方だと思う。
学徒がアルミ箔を巻いたコンデンサーなどはやはり不良品が多く、よくショートしたらしい。

昼はお決まりの勇敢な歌を歌っていても、軍関係者がいないと夜は当時の工員さんたちと「さすらいの唄」や「籠の鳥」など大正時代の歌を皆で歌ったそうである。

ああ紅の血は燃ゆる 書生節演奏:昭和ロマンを楽しむ会


1 花もつぼみの若桜
  五尺の生命(いのち)ひっさげて
  国の大事に殉ずるは
  我ら学徒の面目ぞ
  ああ紅の血は燃ゆる

2 後に続けと兄の声
  今こそ筆を投げうちて
  勝利揺るがぬ生産に
  勇み立ちたるつわものぞ
  ああ紅の血は燃ゆる

3 君は鍬とれ我は鎚(つち)
  戦う道に二つなし
  国の使命をとぐること
  我ら学徒の本分ぞ
  ああ紅の血は燃ゆる

当時は文部省だけでなく、軍需省というのがあった時代ですね。

大学時代に、学徒出陣した文系の教授が「お前ら理系の学生は徴兵されなかったんだ。死ぬ気で勉強しろ!」といわれたことが懐かしい。 「僕らにそんなこといわれてもーー」とあまり真剣に勉強しなかったことを今になって後悔しています。

若者は「勉強したくてもできない時代がまた来るかもしれない」と思い、本気で勉強しておきましょう。

昭和ロマンを楽しむ会 帝大生ゆめじ 書生節 演歌師 昭和歌謡 戦時歌謡 昭和の演歌師 平成の演歌師 略帽 戦闘帽 戦斗帽

空の神兵(落下傘部隊の歌) 昭和17年


空の神兵(落下傘部隊の歌)昭和17年(1942)  Sorano shinpei

クラシックの作曲家である高木東六が作曲した明るい戦時歌謡で大好きな曲のひとつである。1番の歌詞は大空に隊員たちが次々と降下していき、たくさんの白いパラシュートが広がっていく場面である。

1942年に公開した陸軍落下傘部隊の記録映画「空の神兵」の主題歌である。なお、高木東六は戦後に「水色のワルツ」を作曲している。

「昭和ロマンを楽しむ会」では、戦時歌謡の中では「同期の桜」や「若鷲の歌」はリクエストされない限りやらず、「空の神兵」をよく演奏する。徴兵されなかった学徒動員の歌「ああ紅の血は燃ゆる」も好きな曲である。

昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ)


藍より蒼き  大空に大空に 
たちまち開く 百千の
真白き薔薇の 花模様 
見よ落下傘  空に降り
見よ落下傘  空を征く 
見よ落下傘  空を征く

世紀の花よ 落下傘落下傘 
その純白に 赤き血を
捧げて悔いぬ 奇襲隊 
この青空も 敵の空
この山川も 敵の陣 
この山川も 敵の陣

この曲は現在も千葉県習志野にある陸上自衛隊第1空挺団のテーマソングである。習志野の駐屯地には「空の神兵」の像がある。
陸上自衛隊第1空挺団:http://www.mod.go.jp/gsdf/1abnb/index.html

1942年2月14日、大日本帝国陸軍の挺進団挺進第2連隊がオランダ軍の守備するパレンバン油田・製油所と飛行場に対し落下傘降下し、これらをほぼ無傷で占領した。

書生節 演歌師 昭和歌謡 戦時歌謡 昭和の演歌師 平成の演歌師

スマトラ パレンバン Sumatra, Kota Palembang 
Army Parachute Paratrooper Paratroop attack Paratroop unit Airborne trooper Narashino garrison the First Airborne Brigade

上野公園で昭和歌謡


バイオリン演歌師としては、ずいぶん前だが春の上野公園で相方と公開練習をよくした。巡回してきたガードマンに「練習するなら人のいない所でやれ」といやみをよくいわれたものだ。

今回は、「昭和ロマンを楽しむ会」として初めて紅葉した上野公園で演奏を行った。大通りはヘブンアーチストが演技しているので、それを避けて桜並木を見下ろす上野大仏の丘に陣取って公開練習を開始した。

まだまだきれいな紅葉を背景に写真を撮ったつもりだったが、実際は地面に落ちた枯葉ばかりの寂しい風景になってしまった。

丘の上なので音がかなり広く聞こえるらしく、通りすがりの方が見上げたり立ち止まったりして聴いてくれた。中には、暇な方はわざわざ階段を登って見学にまで来てくれた。

新曲は、われわれにとって初めてのタンゴ調の曲で気に入っている「上海帰りのリル」と比較的新しい曲「別れても好きな人」を練習した。その後はレパートリーを最初から流して練習。

「昭和ロマンを楽しむ会」には女性歌手がいないので、「東京のバスガール」、「北の宿から」、「別れても好きな人」などを演奏できてもなかなか発表する機会がないのが残念である。

当方は自由にキーを変更して演奏できるレベルでないのでこちらのキーで歌える歌手を探すのはまた大変であろう。「半音3つ上げて」とか「半音5つ下げて」とかいわれてすぐ演奏できる方がうらやましい。

帝大生ゆめじ&青空ぴーまん 昭和ロマンを楽しむ会 バイオリン演歌 書生節 ウクレレ

プロフィール

tyumeji

Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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