関原商店街 大道芸(足立区関原)でバイオリン演歌 2005



11月19日(土)午後から足立成和信用金庫・本木関原支店前の広場で商店街主催の大道芸に参加した。同時にスタンプラリーや実用品が当たるくじ引き大会が行われていた。

最初はほとんど人がいない状態であったが、商店街のスピーカを通してバイオリンで美しき天然を演奏したりして呼び込みをすると、どこからともなく子供や年配の方が集まり始めた。さすが下町、皆さんすぐ近くに住んでいるようである。

演目は、6名で大道易学ろく魔、バイオリン演歌、バナナの叩き売り、玉すだれ、踊り、銭太鼓、バルーンアート等を行った。 帝大生は子供と年配者が多いのでバイオリンで童謡といつもの大正演歌をやった。

バイオリン演歌が懐かしくてよかったと喜んで、わざわざ家まで帰って古い日本手ぬぐいを2本持ってきてくれた年配の女性がいた。帝大生が腰手ぬぐいをしているのも見て家にあることを思い出したらしい。(写真:いただいた手ぬぐい)

今は豆絞りのような踊り用の手ぬぐいしか売ってなくてこのようなうん十年前の少し変色しかけた日本手ぬぐいは本当に貴重である。ありがたく頂戴した。

そういえば、神社の祭礼の演芸大会の参加賞も日本手ぬぐいではなく、西洋タオルであった。本当に残念である。

バイオリン演歌 書生節 大正演歌 昭和演歌師 平成演歌師 帝大生ゆめじ

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『大道芸絵巻 江戸東京の賑わい』 でバイオリン演歌 2005






2005年10月29日(土)に開催した 平成17年度(第60回記念)文化庁芸術祭参加公演が大盛況のうちに終了した。ご来場の皆様に感謝します。大手新聞紙面で紹介されたこともあって、400名以上が来場されて椅子席以外に階段にシートを敷いて見ていただくほどであった。アンケートの回収率も高く約150通に達したそうである。

ゆめじは唐辛子売りで客席から舞台までソロで歌い踊ったが、やはり主役は背中の唐辛子の看板であったのがちょっと残念であった。フィナーレでは本業の帝大生姿(学帽、高下駄)で故郷をバイオリン演奏して歌った(写真参照)。

観客は予想通り60歳以上、つまり実際に大道芸や売り声を見聞きした高齢者が多かったが、アンケート回答者の最高年齢は89歳、最年少者は21歳であった。アンケート結果は、印象に残った演目としてバナナの叩売り、がまの油売り、バイオリン演歌、江戸芸かっぽれ、ロクマ(大道易学)の順であった。   

今後同様の催しには是非来たいとする方が圧倒的に多かった。また、主な感想は下記の通りであった。 
・どの芸も懐かしくタイムスリップした。青春時代が懐かしい、昔が懐かしい等
・日本独特の大道芸は伝統文化であり、伝承・保存して欲しい。
・後継者が育っているのでしょうか、心配になる。

かっぽれや沖縄三線は女性が多く公演が華やかになった。沖縄三線でやかんを頭に載せた女性の踊りはすごい。やかんにポカリスエットを入れて重くしてバランスをとっているだけである。最初はガムテープで固定しているのかと疑った。また、のどが渇くと口移しでやかんの中身を飲んでいるところを見てしまった。

個人的にお勧めなのは乞食坊主に堕落して奇妙な姿で踊って金を集めていた”すたすた坊主”、これだけのかっこうをして堂々と人前でできる人はあまりいないとほめる方と二度と見たくないという女性とに評価が分かれた。明るくておめでたい表情が良かった。

まとめとして、このままでは10年、20年たつと見てくれる方が誰もいなくなるという危機感を感じた。若者が大道芸をやったり、またそれをみる観客になってくれるためにはどうすればいのかをこれからみんなで考えていく必要がある。

この間、昭和16年に3ヶ月繰り上げ卒業し学徒出陣したという旧制大学生にお会いしていろいろお話する機会を得た。昔の大学生は今から考えると信じられないくらい世間から大切にされたようである。
80歳以上の方でないと本当の帝大生はいないかもしれない。帝大生という言葉ももうすぐ死語になってしまうのかも・・・・帝大生 ゆめじ

<大道芸絵巻  江戸・東京の賑わい> 第60回記念文化庁芸術祭 参加公演
日時:2005年10月29日(土)開演13:00 - 15:30
場所:烏山区民センター大ホール(京王線千歳烏山駅前) 新宿から急行で15分
木戸銭:500円

「大道芸絵巻 江戸・東京の賑わい」毎日新聞 2005年10月18日記事
http://blogs.yahoo.co.jp/teds3d/13858893.html

文化庁芸術祭参加公演『大道芸絵巻 江戸・東京の賑わい』2005年10月12日の読売新聞東京版記事
http://blogs.yahoo.co.jp/teds3d/13404553.html


バイオリン演歌 書生節 大正演歌 昭和演歌師 平成演歌師 帝大生ゆめじ

どこまでも節(どこいとやせぬ)と下座囃子


<どこまでも節>が添田唖蝉坊作詞の大正演歌<どこいとやせぬ(大正3年)>と曲が同じ歌であることを知った。作曲者は不詳とあった。シャンソンの女王である越路吹雪も「コーちゃんのお座敷うた」の中でどもまでも節や東雲節(ストライキ節)、まっくろけ節を歌っている。

また、どこまでも節が千葉県の成田祇園祭でも下座囃子として演奏されていることを知り驚いた。祇園祭にはよく行っていたが気がつかなかった。腹当に股引の若い衆が「華厳の滝」と叫んでいるのがどこまでも節だそうだ。成田祇園祭は笛、太鼓、鉦で演奏し、阿波踊り等とは全く違い三味線はない。
(写真は山車で乗演する下座連)

茨城県潮来祇園祭ではこの曲が歌詞の「華厳の滝の中までも」に由来する「華厳の滝」とも呼んでよるようだ。
潮来祇園祭2015 七丁目 華厳の滝:https://www.youtube.com/watch?v=4wdoTplDMlk

<お前とならばどこまでも (それ)どこまでも (それ) 華厳の滝の中までも それ! いとやせぬ それ! いとやせぬ あよいしょ!>と<それ!>を入れて明るく元気にはやしている。<いとやせぬ>は同じメロディとテンポで繰り返しており、<日光の>の代わりに<どこまでも>をいれて強調している。地域やお祭り等使用目的によって変わっていったのであろう。

バイオリン演歌でやっていた曲がなおも三味線で俗曲として演奏されたり、祭囃子として演奏されたりして生き続けていることは大変うれしい。まっくろけ節やストライキ節はバイオリン演歌でもやるし、三味線でも聴いたことがあるが、どこまでも節を三味線でも聞いたことはない。一度聞いてみたい。

どこいとやせぬは<御国のためならどこまでもーーーー何いとやせぬ かまやせぬ>とブラックユーモアたっぷりに皮肉っている兵隊ソングだが、どこまでも節は男女関係の歌である。
囃子言葉はその他、<こちゃ いとやせぬ かまやせぬ>と歌っているのもある。

どこまでも節        
お前とならばどこまでも 箱根山 白糸滝の中までも   とこいとやせぬ かまやせぬ
白糸滝はまだおろか 日光の 華厳の滝の中までも  とこいとやせぬ かまやせぬ
華厳の滝はまだおろか 浅間山 燃え立つ煙の中までも とこいとやせぬ かまやせぬ
燃え立つ煙はまだおろか 太平洋 逆巻く怒濤の中までも とこいとやせぬ かまやせぬ
逆巻く怒濤はまだおろか アメリカの ナイヤガラ瀑布の中までも とこいとやせぬ かまやせぬ
ナイヤガラ瀑布はまだおろか アフリカの 照り着く砂漠の中までも とこいとやせぬ かまやせぬ
照りつく砂漠はまだおろか 北極の オーロラ見ゆる果てまでも  とこいとやせぬ かまやせぬ
オーロラ見ゆるはまだおろか 心中して地獄の釜の 中までも  とこいとやせぬ かまやせぬ
地獄の釜はまだおろか 極楽の 蓮華の花の上までも  とこいとやせぬ かまやせぬ
蓮華の花はまだおろか 奥座敷 電気の消えた四畳半  とこいとやせぬ かまやせぬ 
別名カマヤセヌ節ともいい、大正3年頃流行した俗謡で、一種の尻取り言葉に面白みがあるので、歌詞をかえればどこまでも唄いつづけられる。
今は学生のアパートでもふすまで仕切られた四畳半はないだろうし、電気が消えている必要性は今の若者にはないのでは?

佐原系下座囃子 :
端物は、祭礼中もっとも演奏される一般的な曲群である。基本曲以外は、各流派各下座連により独自の曲を持つことも多い。
民謡や端唄などを取り入れる柔軟さを持ち、現在でも新曲を取り入れるという姿勢が見られる。演奏は笛(複数),附締太鼓,鉦,大皮,小鼓(複数),大太鼓で行われる。

端物(はもの):矢車、盾くずし、中山、矢車くずし、新吉野、剣ばやし、津島、巣籠りくずし、獅子馬鹿、二編返し、猫じゃ、おやまか、船頭小唄、佐原小唄、佐原音頭、大漁節、松飾り、大和、小見川あんば、串本節、木曽節、どこまでも節、ノーエ節、恋慕小唄、ズンドコ節、ラバウル小唄、鈴舞等

大正時代まつりにバイオリン演歌師 書生節 2005







2005年10月30日(日)にさいたま市与野駅前で順延された第14回大正時代まつりが開催され、去年に続き今年も帝大生として参加した。この祭は与野駅が大正元年11月1日に開駅されたのを記念して開催するものである。メインイベントは仮装パレードで、大正時代の衣装を着用した一般公募の参加者が、ノスタルジックな時代的雰囲気を再現しながら与野停車場通りをパレードする。

今年は、大正時代の衣装を当日着てきた方には金券30銭(300円相当)を差し上げますとあったので、自前の衣装(着物、高下駄、帝大帽)で演歌師森田銀月とともに当日参加した。

会場について見渡すと、色とりどりの大変美しい女学生(着物?)たちがたくさんいた。中には社会人入試で入学したような方もいる様だが気にしない(写真参照)。

芸者やお嬢様風の貴婦人もいらっしゃったが、書生と話が合うのはやはり、白いエプロンのカフェーの女給さんである。声をかけられ一緒に写真をとった。

祭全体にNHKの取材が入っており、ゆめじは子供たちに”みんなが知っているたくさんの歌が大正時代にできたんだよ”と解説しながら大正時代の童謡(しゃぼん玉、赤とんぼ、故郷等)を一緒に歌ったりした。その後、レポーターからインタビューもしっかり受け、”若者の元気は国の元気だ!子供の元気は国の力だ”といろいろたわごとを口走った。

もちろん、一緒に大正演歌を歌ってくれたり、聞いてくれた大人の方もたくさんいて楽しい1日を過ごした。昼は30銭で鳥のから揚げ、コロッケ、メンチかつを買って食べて満腹満足であった。

取材内容は11月2日(水)の18:10からのNHK首都圏ネットで放送される予定というのでちょっと期待して録画してみたが、帝大生が子供たちと歌っている場面は数秒(18:43頃)しかなかった(写真参照)。もちろんインタビューはすべてカットされていて、そんなものだと納得した。また、放送では演歌師ではなく、”バイオリン弾き”と紹介していたのが残念であった。

曲目:美しき天然、船頭小唄、金色夜叉、東京節、船頭小唄、さすらいの唄、カチューシャの唄、復興節、まっくろけ節、七里ヶ浜哀歌、ああ玉杯に花うけて、童謡、唱歌、マイナーな演歌多数

バイオリン演歌 書生節 大正演歌 昭和演歌師 平成演歌師 帝大生ゆめじ

プロフィール

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Author:tyumeji
日本の大道芸をみたりやったり、日々の活動を報告する。
昔懐かしきあのメロディーや風景を紹介します。

バイオリン演歌 大正演歌 書生節 演歌師 昭和演歌師 平成演歌師  昭和ロマンを楽しむ会(享受昭和浪漫的会) 戦時歌謡

昭和ロマンを楽しむ会 http://peaman.raindrop.jp/syowa-roman/index.htm

書生のアルバイトであったバイオリン演歌・書生節や「のぞきからくり」等の日本の大道芸について調べたりしたことを紹介する。 帝大生ゆめじ

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